PixCell
《PixCell》は、オブジェクトを透明の球体で覆い、その存在を「映像の細胞」に置き換える彫刻作品。オブジェクトはインターネットを介して収集され、PCの画面に現れるイメージ(Pixelの集合体)のように、無数のCellで「被膜」されていく。全体が大小の球体で覆われると、その表皮は個々のセル(PixCell)に分割され、拡大・歪曲するレンズを通してオブジェクトが「鑑賞」される状態となる。グローバリズムと高度情報化の波を受けて始まったこのシリーズは、デジタルカメラのレンズと、それを通じて情報化されたオブジェクトとの相互関係を反映しながら、ものの表皮のリアリティを問いかける視触覚的な体験を生みだす。
※PixCell‥‥Pixel(画素)とCell(細胞) を合わせた造語。