パフォーマンス：Planet [wanderer]
2025年11月、振付家／ダンサーのダミアン・ジャレと彫刻家 名和晃平の協働によるパフォーマンス作品《Planet [wanderer]》のアジア初演となる日本ツアーを、東京芸術劇場およびロームシアター京都にて行います。
舞台は、真っ暗な空間にうずくまる黒色の物体に、きらめく流星塵が降り注ぐ印象的な場面から始まります。遥かな時間と空間を超えて宇宙空間を放浪する微粒子。それが降り積もることで形成された惑星の地表で目覚めたダンサーたちは、雨や霧、光に呼応しながら姿形を変え、やがて歩きはじめます。そこにあらわれるのは、力と脆さ、調和と抵抗、絶滅と進化の間で揺れ動く生命の姿です。
《Planet [wanderer]》は、2016年に初演された《VESSEL》から連なるコラボレーション三部作のひとつであり、《VESSEL》が日本最古の書物『古事記』における「黄泉国（死者の世界）」と「高天原（神の住処）」を描いたのに対して、《Planet [wanderer]》では三つ目の世界である「葦原中国」——すなわち私たちが生きる地上世界をモチーフとしています。また、副題の「wanderer」は、「Planet（惑星）」の語源となるギリシャ語に含まれる「さまようもの」という意味とも呼応しています。
重力や激しい環境変化に満ちた惑星、ひいては宇宙の中で、葦のようにゆらぎ、時として彷徨い歩くダンサーの肉体。そこには、この不安定な時代における人々の寄る辺なさと、それに抗う生命の躍動が同時にあらわされています。
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◼︎ 東京公演
日時：2025年11月1日(土) 15:00 - 16:00（14:30 開場）
11月2日(日) 15:00 - 16:00（14:30 開場）
11月3日(月・祝) 15:00 - 16:00（14:30 開場）*見えない・見えにくい方のための音声ガイドあり
会場：東京芸術劇場 プレイハウス
〒171‑0021 東京都豊島区西池袋1‑8‑1
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◼︎ 京都公演
日時：2025年11月8日(土) 19:00 - 20:00（18:30 開場）
11月9日(日) 15:00 - 16:00（14:30 開場）*託児あり
会場：ロームシアター京都 サウスホール
〒606‑8342 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13
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コンセプト・振付：ダミアン・ジャレ
コンセプト・舞台美術：名和晃平
音楽：ティム・ヘッカー
照明：吉本有輝子
衣装：スルリ・レヒト
サウンド・デザイン・コラボレーション：グザビエ・ジャコ
振付アシスタント：アレクサンドラ・ホアン・ジルベール
Outside Eye：カタリナ・ナヴァレテ・エルナンデス
舞台監督：夏目雅也
出演：ショーン・アハーン、エミリオス・アラポグル、カリマ・エル・アムラニ、フランチェスコ・フェラーリ、ヴィンソン・フレイリー、クリスティーナ・ギエブ、アストリッド・スウィーニー、湯浅永麻
photo: ©Rahi Rezvani
Planet [wanderer]