書籍:鬼大名 The Echoes of KYOTO

京都芸術大学でともに教鞭を執る3名のアーティスト、鬼頭健吾・大庭大介・名和晃平によるキュレーションユニット「鬼大名」。およそ10年にわたり彼らが関わってきた多様なプロジェクトの紹介を通じて、京都のアートシーンを振り返るアートブック『鬼大名 The Echoes of KYOTO』を、Sandwichより出版いたします。
展覧会から商業施設のアートディレクションまで多岐にわたる彼らの活動は、アート実践を通じて社会と教育をつなぎ、若手作家たちのエネルギーを活性化するとともに、アートマーケットで生き延びるための道筋を学生たちに伝えてきました。
本書では、その中の12プロジェクトの紹介を通じて、計180名近いアーティストたちの作品を取り上げます。そこでは、これまでプロジェクトに参加してきた作家たちを鬼大名の活動の系譜の中に位置付けると同時に、これから創作へと足を踏み入れ、歩み続けようとする者たちにとっての道標をつくることが試みられています。それは、連綿と流れるアートの循環を促し、その現在地を素描することにもつながるでしょう。
近年、京都の若手作家たちの勢いは高まり続け、とどまるところを知りません。ポテンシャルの高い作家が生まれ続けるこの背景には、京都という土地が育んできた独自のアートの生態系があります。
本書に収められたプロジェクトを眺めれば、それらが京都に軸足を置きつつも、国内外へ向けて広く開かれていることがわかるでしょう。ページから溢れんばかりにこだまする作家たちの声に、ぜひ耳を傾けてみてください。
【書籍仕様】
書籍名:鬼大名 The Echoes of KYOTO
著者:鬼頭健吾、大庭大介、名和晃平
インタビュー:椿昇、ヤノベケンジ
発行:Sandwich Inc.
初版第一刷発行:2025年5月28日
仕様:A4変形(W204×H286)、並製、400頁
印刷・製本:日本写真印刷コミュニケーションズ株式会
ISBN:978-4-9913310-1-5
定価:5,500円(税込)
※京都 蔦屋書店にて先行販売、予約受付中。
鬼大名 The Echoes of KYOTO